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クロアチアにおける治安情勢及び防犯上の注意事項

~旅行・滞在を楽しむために~

 

 

1 治安情勢

 

一般にクロアチアの治安状況は,中・東欧諸国の中では比較的安全とされていますが,特に,観光シーズンである夏季には,スリ被害にあったとの情報に頻繁に接します。外国人観光客を狙ったスリには十分な注意が必要です。

日本人旅行者の主な被害は,ザグレブ,スプリット,ドブロブニク等の観光地において,人混みの中でかばんから財布等を抜き取られるもので,特に背負っているリュックを知らない間に開けられて被害に遭う事案が多発しています。また最近では,写真やビデオ撮影に気を取られているすきに被害に遭う事案も見受けられます。団体旅行者が集団で移動している最中にスリに遭うケースも多発しており,団体旅行であっても十分な注意が必要です。

スリ対策についてはこちら

 

 

2 貴重品の管理

 

スリや紛失に備えて,貴重品の管理を行ってください。現金やクレジットカード類は分散して所持するとともに,パスポートは現金とは別にして,より盗まれにくいところに入れて所持してください。

 

3 外出時の注意点

 

深夜に及ぶ外出,単独での行動,人通りのない場所への立ち入りを控えることはもちろん,たとえ昼間であっても,スポーツ・イベント等の会場やその周辺で飲酒した者がたむろしている場合には,その場所を避けるような注意が必要です。

クロアチア人は愛国心が強く,サッカー等スポーツイベントが開催される際には,会場周辺やカフェ等飲酒できる場所において,観戦後に興奮のためトラブルを引き起こすこともあります。

中でも,ディナモ・ザグレブのサポーターであるバッド・ブルー・ボーイズ(BBB)等の一部には,外国人に対して排他的な思想を持つ者も存在することから,ディスコやバーなど,そのような者の溜まり場となるような場所には近寄らないのが賢明です。

 

 

4 テロ対策

 

これまでに,クロアチアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。

このように,テロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

 

 

5 地雷

 

1991年から1995年の独立に伴う紛争時に埋設された地雷が,クロアチア国内の一部辺境地域に残存しています。観光地を訪れる旅行者の皆さんがこれを心配する必要はありませんが,人が通常入らないような山野等には,絶対に立ち入らないでください。地雷が埋設されている可能性のある地域については,外務省海外安全ホームページの危険情報をご参照ください。