大野和士氏は、1988年にザグレブ・フィルハーモニー・オーケストラの首席指揮者に就任し、その後1996年まで音楽監督を務めました。1991年の独立後の紛争中もクロアチアに残って指揮を執り続けた大野氏は、今でもクロアチアの人々の記憶に刻まれています。
現在ブリュッセル・フィルハーモニックの音楽監督を務めている大野氏は、この度クロアチアを訪問し、グスタフ・マーラーの交響曲第7番を指揮しました。かつて日本でも親しまれた指揮者ロヴロ・フォン・マタチッチ氏に捧げられたこのコンサートは、本年の日クロアチア外交関係樹立30周年を記念する素晴らしい文化交流の機会となりました。