オシエク市を中心都市とするオシエク=バラニャ県は、クロアチア内陸東部の「東スラボニア」と呼ばれる地域にあります。この地域は、祖国防衛戦争の際の主たる戦場となったこともあり、戦争終結後既に20年以上経ちますが、この地域の開発はクロアチア政府の大きな課題の一つです。
今回の会談では、アヌシッチ県知事もブルキッチ市長も、特に経済分野をはじめとする日本との関係強化への期待を述べられました。また、この地域には、欧州でも有数の湿地帯であるコパチュキ・リット自然公園があり、また、中世からの建造物、まち並みが保存されるなど、観光資源も豊富であることから、日本人観光客の誘致への関心も示されました。
これに対して瀧口大使からは、県知事や市長から日本への強い関心が示されたことに感謝するとともに、日本とこの地域との間の関係強化に向けて、外交関係樹立25周年となる本年に、一歩でも二歩でも前進できるよう協力していきたいと述べました。