3月24日、第17回日本語スピーチコンテスト・日本語発表を開催しました。

 ザグレブ大学において、日本大使館、ザグレブ大学哲学部、日本語教師会の共催、トルコ航空、ニコン、BCC Services、PRISTAN、Gyoza-Sake bar (Destinatio Tokyo)、ANA、 NHK world、3Aコーポレーションの協賛で第17回日本語スピーチコンテスト・日本語発表を開催しました。今回のコンテストには、第一部スピーチ部門に9名、第二部日本語発表(パフォーマンス)部門に個人3名、団体3団体の合計27名が参加者し、日頃の日本語学習の成果を競い合いました。

 開会式にはブコブチャン・ザグレブ大学哲学部副学部長、アンドリヤニッチ同インド極東学科長が出席し、瀧口大使からは、日本語学習を通じてもっと日本や日本文化に関心を持ってほしい、ご協力いただいたすべての関係者に感謝する旨の挨拶をしました。

 コンテストの審査員は、ベケシュ・リュブリャナ大学教授、栗原国際交流基金日本語専門家、日下部元ザグレブ大学日本語講師及び瀧口大使が務めました。

 コンテストの結果は以下のとおりです。

 


参加者の皆様

 

 


瀧口大使挨拶


審査の様子

 

 

結果

【第一部スピーチ部門】

優勝      「風立ちぬ」の題で弁論を行ったマルティナ・コラクさん

準優勝     「浴衣、カチューシャ、キーホルダー」の題で弁論を行ったベロニカ・コバチさん

第三位     「大人になって気づいたこと」の題で弁論を行ったパウラ・ポドゥルグさん

審査員特別賞  「世の中にはいろいろな人がいますよね」の題で弁論を行ったヤン・マルコ・ユキッチさん

日本大使賞   「スピーチコンテストに参加している理由」の題で弁論を行ったジェリカ・ルドシャンさん

 

【第二部パフォーマンス部門】

個人優勝 「うさぎとかめ」の物語を披露したアナ・クラリッチ・ラドゥロビッチさん

団体優勝 「おかあさんのありがたさ」の劇を披露したドラ・カビツキさん、ナダ・ステェパノビッチさん、ペタル・シャピナさん、クラウディア・パメルさん、アンドレア・ロガロさん

 


スピーチ部門優勝 マルティナ・コラクさん


準優勝 ベロニカ・コバチさん


第三位 パウラ・ポドゥルグさん


審査員特別賞 ヤン・マルコ・ユキッチさん


日本大使賞 ジェリカ・ルドシャンさん


パフォーマンス部門個人優勝 アナ・クラリッチ・ラドゥロビッチさん


パフォーマンス部門団体優勝者の皆さん

 

 

 

【第一部スピーチ部門で優勝したマルティナ・コラクさんの弁論】
風立ちぬ

マルティナ・コラク

 皆さんこんにちは。マルティーナと申します。今日は自分のブログについて発表したいと思います。

 私は今日本語の授業を取っていないので、日本語をまだ上手に話す事ができません。でも、日本語がもっと上手になりたくて、どのようにそれができるかについて考えて、ブログを作ることに決めました。なぜブログですか。それを説明するために、自分の考えをこれから発表します。

 私は本を読むことが好きで、長い読書リストがあります。子供の時から、クロアチア語の本だけではなくて、英語の本も読んでいました。そのおかげで英語がわかるようになりました。去年は文学の授業の時、日本の近現代文学について習いました。

 明治時代の日本は特に面白いから、小説でえがかれた近代化された日常生活に興味を持つようになりました。

 近現代の小説を読むと、前の世紀に戻ることができるので、今は、もうない世界を体験することができます。翻訳された小説ではなくて、日本語で読みたかったのですが、時間がなかったので、今まで全然読みませんでした。ですから、ブログを作ることに決めました。

 ブログを作った理由は2つあります。1つ目は、小説の一部や昔話を翻訳することで自分の日本語を上手にすることができます。2つ目の理由は、たくさんの人にブログを見てもらえば、クロアチア人に日本の文学を広められると考えたからです。クロアチア人に伝えたいことは、物事をすぐに見ないで、どんなだろうと想像してみるのもよいものだということです。日本について知らない人に、ブログを読みながら想像することで日本を経験してほしいと思っています。今までいくつかの投稿しかしていませんが、これから、だんだん素敵なブログにしていきたいです。

そのため、ブログに堀辰雄の有名な小説と同じ「風立ちぬ」という名前を付けました。この風は自分の希望を表しています。

ご清聴ありがとうございました。