5月20日、「第16回日本語スピーチコンテスト・日本語発表」を開催しました。

 ザグレブ大学哲学部において、日本大使館、ザグレブ大学哲学部、日本語教師会の共催、トルコ航空、ニコン、オリンパス、BCC Services、PRISTAN、Gyoza-Sake bar (Destinatio Tokyo)、ANA、 NHK worldの協賛で「第16回日本語スピーチコンテスト・日本語発表」を開催しました。

今回のコンテストには、第一部スピーチ部門に13名、第二部日本語発表(パフォーマンス)部門に4名、合計17名が参加者し、日頃の日本語学習の成果を競い合いました。結果は以下のとおりです。

 開会式にはアレリッチ・ザグレブ大学哲学部副学部長、アンドリヤニッチ同インド極東学科長が出席し、瀧口大使からは、ご協力いただいたすべての関係者に感謝する、本コンテストでは参加者が日頃の学習の成果を発揮し、今後も日本語学習に関心を持ち続けてほしい旨の挨拶をしました。

コンテストの審査員は、瀧口大使、三宅国際交流基金ブダペスト日本文化センター副所長、ベケシュ・リュブリャナ大学日本学科教授及びポトコバッツ=エンドリゲッティ日本語法廷通訳官が務めました。

 


(参加者の皆様)

 

 


瀧口大使挨拶


審査の様子

 

 

結果

【第一部スピーチ部門】

優勝      「国際ボランティア活動」の題で弁論を行ったルカ・ビヤデルさん

準優勝     「無敵の町」をテーマに弁論を行ったカタリナ・ムヤンさん

第三位     「日本語を教えよう」をテーマに弁論を行ったドミニク・パブシッチさん

審査員特別賞  「外国語の力」の題で弁論を行ったアナ・ヨニッチさん

日本大使賞   「私が日本語を好きな理由」の題で弁論を行ったクララ・フリシュチッチさん

 

【第二部パフォーマンス部門】

優勝 「きらきら星」の歌を披露したソフィア・パラチさん

 


スピーチ部門優勝 ルカ・ビヤデルさん


準優勝 カタリナ・ムヤンさん


第三位 ドミニク・パブシッチさん


審査員特別賞 アナ・ヨニッチさん


日本大使賞 クララ・フリシュチッチさん


パフォーマンス部門優勝 ソフィア・パラチさん

 

 

 

第一部スピーチ部門で優勝したルカ・ビヤデルさんの弁論
国際ボランティア活動

ルカ・ビヤデル

 みなさん、こんにちは。僕はルカと言います。今日は日本での体験について話したいと思っています。

 日本では6年前に悲惨な出来事がありました。それは、2011年に東北地方で起きた東日本大震災です。その時、僕はたった15歳でしたけれども、どうしてもボランティアとして日本に行きたかったのです。しかし、結局行けませんでした。というのは、まだ未成年でしたし、両親が許可させてくれなかったからです。

 その後、月日が経ち、僕は大学生になりました。ある日、授業でボランティアの話が上がり、国際ボランティア活動の存在があることを知りました。授業の後で先生に相談して、色々な情報をもらいました。その情報の中で最も嬉しかった情報は、日本でもボランティア活動ができることでした。次の日すぐ申し込みましたが、連絡は一週間後メールで届きました。そのメールに僕は採用されたとかいてあり、日本にボランティアとして行くことになりました。

 ボランティア活動は東北でしました。最初の場所は岩手県の盛岡市の近くにある滝沢という町でした。そこで岩手県出身の中学生のための英語サマーキャンプを行いました。そのキャンプは、自分の家や学校の近くで遊べる場所がない子供たちに楽しい思い出を作ってあげるキャンプでした。その結果、子供たちは遊びながらも英語を勉強することができました。

 次の場所は青森県の鯵ヶ沢という町でした。そこで僕は東京から来た小学生と遊びました。彼らとねぶた祭りに行った際、迷子にならないように一緒に歩いたり、山登りの際けがをしないように気をつけたり、一緒に海に行ったりしました。僕はねぶた祭りともう一つ印象に残った出来事があります。それはワサオと言う犬に会ったことです。ある日の夜、その小学生とワサオと言う犬の映画を見ました。そして、次の日ワサオが鰺ヶ沢にいると聞き、僕たちはワサオに会いに行きました。ワサオはとても可愛くて頭はまるで雲のようにフワフワしていました。

 ちなみに、僕は大学で心理学と社会福祉について学んでいます。それらの経験のかげで社会福祉のことを更に学ぶことができ、成長ができました。それに加えて、地方でボランティア活動や子供たちと遊ぶことで、都会では経験できないことを経験することができました。そして、この経験が更に地方について知るきっかけになりました。