1月3日,日本のキルト作家達に在外公館長表彰(大使表彰)を行いました。
井出大使は,窪田光土里氏,中村直美氏,栗林志津子氏,鈴木栄氏の4名に表彰状を手渡しました。また近い将来に笹渕恵紀子氏にも表彰状をお渡しする予定です。皆さんは,日本を代表するキルト作家です。2011年の東日本大震災の際にクロアチアから多くの支援を得たことに感謝するために,ご自分のキルト作品30点余をクロアチアに持参し,オパティヤ市で展覧会(「和のキルト」展)を開催しました。
クロアチアにおいて日本のキルトを展示する機会は非常に珍しく,日本人のセンスを活かした優れた日本文化作品を紹介できることから,当館から皆さんに特に依頼し,キルト作品をその後,クロアチア各地で巡回展示することとしました。その結果,本キルト展は,オパティヤ市の後,昨年はオシエク市,ブコバル市,スラボンスキ・ブロッド市で,本年はジュルジェバッツ市の美術館で開催しています。今後,ビェロバル市,スラティナ市の美術館で開催することが既に決まっています。また首都ザグレブ市でも開催予定です。
特に地方においては,日本文化に触れる機会は非常に希であり,各地においてはマスコミでも報道され,多くの地元の人が訪問する等,大きな評判をよんでいます。
本年夏にはクロアチアでのキルト展は終了しますが,その後キルト作品の一部をクロアチアの子供病院などの施設に寄贈される予定です。
以上のように,日本・クロアチア間の文化交流を増進し,また東日本大震災に際してのクロアチアからの支援に対する謝意表明を通じて,両国間の相互理解と友好増進に顕著な貢献を行っていることに対して,井出大使から厚く御礼申し上げました。