5月9日,井出大使,大島書記官は,ザグレブ大学哲学部プレヴィシッチ学部長を訪問し,意見交換しました。
プレヴィシッチ哲学部長からは以下の通り今後日本との協力を強化したいとの強い意向が表明されました。
(「哲学部」という名称ですが,歴史,言語,文化などを幅広く含む人文科学全般を教育している学部です。)
●現在クロアチアでは経済発展のために自然科学や技術に関する教育を強化すべきとの声が強いが,経済発展のためにも人文科学の教育が必要だと考えている。
●ザグレブ大学哲学部はこれまでクロアチアで多くの知識人を輩出してきた重要な学部である。
●ザグレブ大学哲学部では日本語と日本文化に関する教育を11年前から行っており,更に発展させていきたい。これまでは日本語・日本文化を学習してもその専門での学位の取得はできない,「自由科目」の扱いであったが,今後は学位の取得ができるようにしたい。そのためにリュブリャナ大学(スロベニア)とも連携していく。
●日本の大学との交流も活性化したい。教員・研究者・学生達との交流を活性化したい。交換留学生の制度も始めたい。
これに対し井出大使からは是非日本とクロアチアの協力関係を発展させるべく協力を強化したいと述べました。日本企業がクロアチアに大型投資を計画しており,そのことも学術交流に良い刺激を与えると思うと説明しました。また具体的に日本からの訪問学者の哲学部での講演開催の提案を行いました。