10月21日,井出大使は,クロアチア東部のオパトバツ難民一時受け入れセンター(難民キャンプ)を視察しました。
この視察はクロアチア政府側が外交団向けに組織したものです。現地でオストイッチ内相,プシッチ外務・欧州問題相から以下の説明を受けました。
●9月中旬以来,クロアチアには少ない日で4380人,多い日で11,535人の難民が来ており,累計で20万人もの難民がクロアチアに来た。現在でも毎日6千人程度の難民が来ており,この流れは少なくとも当分は続くと覚悟している。
●難民は基本的にクロアチアを通過するだけであり,この難民一時受け入れセンターにも平均で約12時間滞在するだけである。クロアチアにとっては(ハンガリー,スロベニア経由でオーストリア,ドイツへの)難民のスムーズな移動が維持されることが何よりも重要である。
●クロアチアは,難民対応にあたり,カタール,サウジアラビア,米国,UNHCR,UNICEF,赤十字,カリタスなどから支援を受けている。冬に向けて暖かい施設を用意しないといけない。暖房器具,毛布,寝袋,2段ベッドなどの支援を歓迎する。
●関係国が協力・協調することが何よりも必要であり,クロアチアからもそれを呼びかけている。