6月2日及び3日,小野塚知二・東京大学経済学部教授による講演会
「音楽が国境を越えるときー労働運動/社会主義運動の音楽と第一次世界大戦」をザグレブ大学とリエカ大学で開催しました。
2日はザグレブ大学哲学部で,3日はリエカ大学南東ヨーロッパ・センターで開催しました。
小野塚教授は,経済史研究の分野で日本の第一人者ですが,音楽を含めた文化史にも幅広くかつ深い知識を持っています。この講演では第一次世界大戦の前後で欧米と日本の文化状況がいかに変化したかを説明しました。当時の欧州と日本の様々な音楽も聴くことができ,大変楽しい講演でした。
この講演ではナショナリズムとインターナショナリズムの関連と発展,国民の間で歌がどのように流行ったか等についての考察が語られました。
小野塚教授は,ザグレブ市ではザグレブ大学経済学部と国立公文書館も訪問し,今後の日本・クロアチアの学術・教育交流の発展についても意見交換しました。またカルロバッツ市ではピストル,ライフルを製造しているHSプロドゥクト社を訪問し視察しました。(今回の企画の実現のためには,トルコ航空からの貴重な支援をいただきました。)