9月11日,関西学院大学グリークラブ(OBの皆さん)がザグレブ市内で「ウ・ボイ」を合唱し,ザグレブ市民から大喝采を受けました。
「ウ・ボイ」はクロアチアの作曲家イヴァン・ザイツ(1832~1914)が1866年に作曲し,オペラ「ニコラ・ズリンスキー」の最後で歌われる有名な曲です。この歌は,「戦いへ」という意味であり,クロアチア(当時はハンガリー王国の一部であった)の総督ズリンスキ(1508~1566)が,攻めてきたオスマン帝国軍に対して出撃する場面で歌われます。このオペラは1876年にザグレブの国民劇場で初演され,今日でもクロアチア国立劇場で繰り返し上演されています。
第一次世界大戦直後に日本に立ち寄った東欧の兵隊達によりこの曲が関西学院大学に伝えられ,今日に至るまで同大学で歌い継がれています。
この合唱を聴くために集まったザグレブ市民は百名以上で,皆,日本人がこの曲を歌うことに深く感動した様子で,アンコールを求めていました。