11月10日~12日,ロレンツィン・クロアチア観光大臣が日本を訪問しました。
ロレンツィン大臣にとっては初めての日本訪問ということです。同大臣は,東京で観光庁山口由美次長,日本の観光関連団体との意見交換を,京都市では京都市門川大作市長との意見交換と京都視察をしました。これらの意見交換では,双方の観光振興の取り組みや今後の日本・クロアチア間の観光交流の発展が話し合われました。
この日本訪問に先立ち,11月6日,井出大使はロレンツィン大臣と面会し,日本の観光の見所を説明し資料を渡し,クロアチアに帰国後に日本の魅力をクロアチア人に説明してほしいと依頼しました。また井出大使から,両国間の観光の増進のための様々なアイデアを出しました。たとえば日本・クロアチア間を結ぶ航空便の接続を便利にすること,日本人ガイドがクロアチアで活躍できるような環境を整備すること,クロアチアを訪問する日本人が満足するような空港スペース,ホテル,レストラン,買い物場所,コーチ・バスなどを拡充すること,フェリーボートのインターネット事前予約ができるようにすること,夏以外の季節の観光誘致を行うこと,非EU観光客が免税手続きをできるようにすることです。
日本人観光客のクロアチア訪問は増えています。年間何人の日本人がクロアチアを訪問しているかについては様々な統計がありますが,おそらく年間5万人程度が訪問しているとみられます。クロアチアが発表している統計で,都市毎の訪問を合計した統計(つまり1人の観光客がたとえば4都市を訪問すると4人が訪問したことになる)によれば,年間のべ約16万人の日本人がクロアチアを訪問しているということです。
最近は韓国,中国からのクロアチア訪問客も増えており,ロレンツィン大臣は今回日本以外に韓国,中国も訪問しました。