3月14日,日本から寄贈された地すべり観測施設の開所式が行われました
3月14日,日本から寄贈された地すべり観測施設の開所式が行われました。日本とクロアチアは2009年から2014年までの5か年間,クロアチアにおける地すべり,洪水対策についての共同研究を行ってきました。日本側は国際協力機構(JICA),科学技術振興機構(JST)が資金を提供し,両国の多くの研究者が参加してきました。日本側から地すべり観測機材(数十もの地下水位計,GPS,地震計,ワイヤー等)を提供し,地すべりが起きやすい約1平方kmの地区(ザグレブ市内コスタニェク)にこれら機材が敷設され,右をモニターする施設も開設されました。この開所式には,井出大使,バンディッチ・ザグレブ市長,ビェリシュ・ザグレブ大学学長,両国の研究者達が参加し,多くのマスコミが取材しました。これほど充実した地すべり観測体制はヨーロッパ全域でも他に例をみず,欧州諸国研究者からも早速視察希望が寄せられているということです。この施設の管理・運営はザグレブ市とザグレブ大学鉱業・地質・石油工学部が共同で行うことになります。またリエカ市にも同様の施設が日本からの支援で設置されています。
開所式の後,同施設敷地内には,バンディッチ・ザグレブ市長の発案で日本とクロアチアの友好・協力関係を記念する桜も植えられました。
クロアチア側出席者からは日本人に感謝の気持ちを伝えてほしいとの発言が特にありました。