9月12日,井出大使,茂野書記官は,メジムリエ県を訪問し,外国投資受け入れ状況について視察と意見交換をしました。

 

 

 メジムリエ県はクロアチアの北方にあり,ハンガリー,スロべニアと国境を接しています。隣りのヴァラジュディン県と合わせて,製造業・食品業分野で外国投資誘致の成功地域と言えます。(製造業・食品業の分野で,カールスバーグ(デンマーク),ハイックス(独),ヒルディング・アンデルス(スウェーデン),GE,マイクロ・ソフト,コカ・コーラ(米)等の欧米各社が両県に投資し進出しています。)

 

マティヤ・ポサベチ・メジムリエ県知事からは,以下の説明がありました。


  • 同県は,欧州各国への輸送上有利な立地条件を有する。人口密度がクロアチア全体の約2倍と高い一方で,他の県と比して低賃金であり,とりわけ労働集約型の資本投資を行う上での好条件を備えている。

  • 同県は2000年代半ば位より外国投資誘致に向けた取り組みを開始し,現在,雇用創出を促すための補助金支給,投資制度についての問い合わせにワンストップ対応するサービスセンターの設置,41のビジネスゾーンの設置等をしている。

  • 同県の雇用は年4%のペースで増加しており,経済成長を実現している。

  • 海外からの直接投資を得た分野として,金属加工,家具製造がある。今後は特に情報通信,観光業,再生可能エネルギーにおける投資促進を期待している。

 

またメジムリエ県内の製造業(ベッドメーカー「ベルナルダ」及びインテリア製品メーカー「ソボチャン」)社を訪問し視察しました。共にユーゴスラビアが崩壊した後に純粋に民間企業として創設されたものであり,EU市場などに輸出することで成功を収めているとの説明がありました。