国際交流基金巡回展「ストラグリング・シティーズ―60年代日本の都市プロジェクトから」の開催のお知らせ
10月13日,バラジュディン県バラジュディン市「ミリェンコ・スタンチッチ・ギャラリー」で日本の建築展(国際交流基金主催事業「Struggling Cities:60年代日本の都市プロジェクトから」)を開幕しました。
またその際に井出大使,大島書記官は,キシチ・バラジュディン県副知事とハブシュ・バラジュディン市長を表敬訪問しました。
井出大使からは東日本大震災に際してバラジュディン市民から多くの支援をいただいたことへの謝意を表明し,今後,文化,観光,経済などの幅広い分野での交流と協力を推進したいと述べました。
バラジュディン県・市の関係者からは,同地域の概況についての説明がありました。
バラジュディン県の人口は約17万6千人,バラジュディン市の人口は約5万人。
同地域は,外国から製造業分野での直接投資受け入れ(自動車用座席,繊維,靴,薬品)で良い業績を挙げている。手工業の伝統が古くからあること,またオーストリア,ハンガリーに近いという地の利がある。
そのため失業率も県内では12.5%程度とクロアチアの中では良い方であるが,それでもまだ失業者は県内で8500人もいる。同県における平均手取月収は約496ユーロで,外国企業がクロアチア人に支払っている月給は手取りで350~400ユーロと,ザグレブに比べれば低水準である。
県では教育を重視しており,学校に多くの投資をしている。クロアチアでは校舎・教員不足のために子供が午前と午後の二部に分かれて学んでいるが,県内では全ての子供が一緒に学べるようにした。そのため優れた成績を挙げている。
日本企業からの直接投資を歓迎する。日本企業から様々なノウハウを学びたい。
バラジュディン市は2020年の欧州文化首都に立候補しており,文化交流に力を入れている。日本の観光客にももっと来てほしい。