第12回日本語スピーチコンテスト・日本語発表の開催(結果概要)
5月11日(土)ザグレブ大学哲学部において,日本大使館,ザグレブ大学哲学部,日本語教師会の共催,国際交流基金,オリンパス,BCCサービス,PRISTANの後援で,『第12回日本語スピーチコンテスト・日本語発表』が開催されました。今回のコンテストには,第一部スピーチ部門に9名,第二部日本語発表(パフォーマンス)部門に33名,合計42名が参加者し,日頃の日本語学習の成果を競い合いました。
第一部スピーチ部門では,「人生」をテーマに弁論を行ったドマゴイ・パレンカシュさんが優勝し,「弓道」をテーマに弁論を行ったマリヤ・バキヤさんが準優勝,「種差別」をテーマに弁論を行ったアントニア・マガシュさんが第三位を獲得しました。
第二部日本語発表(パフォーマンス)部門では,「約束はいらない~坂本真綾「天空のエスカフローネ」 オープニングテーマ」を熱唱したイバナ・ボドゥルさんが個人部門,「しあわせなら てをたたこう」を披露したイバン・ブラゴイェビッチさん、ニコリーナ・ヤペツさん、ルツィア・ブルレティッチさんが団体部門で優勝しました。
(写真左:スピーチ部門で優勝したパレンカシュさん、中央:審査の様子,写真右:団体部門優勝「しあわせなら てをたたこう」を披露した3名)
第一部スピーチ部門で優勝したドマゴイ・パレンカシュさんの弁論
人生
私は、ドマゴイです。19さいです。ザグレブほうりつ大学の一年生です。
日本のだいしんさいのとき、何かしたかったです。日本に行けなかったので、ザグレブでボランテイアをすることにしました。
りょうしんのいない 小学生に 学校のべんきょうをたすけたりしています。
せきじゅうじでは、おとしよりの けつあつをはかったり、かわりに かいものに行ったりします。
リシンスキ コンサ-トホ-ルで、アルバイトもしています。
こどものとき、ピアノも ならいましたし、クラシック音楽は、好きで、今までよくきいていました。
でもリシンスキ ホ-ルで、じつえんを きく きかいに めぐまれました。
おおぜいのおんがくかが、えんそうして、おおぜいの人が聞きます。
そのおんがくは、きえてしまいますが、わたしは、しずかなきもちになり、いろいろかんがえることができます。
げんだいの ぎじゅつが はってんした 社会の せいかつの テンポは はやいです。
みんなあすにむかって、いそがしい毎日を おくっています。
同じ年代のともだちと話します。年上の人とも話します。
多くの人が、こどくで、そがいかんを 持っています。私は、じぶんのじゆうな時間を けいかくてきに すごしていますが、何か大切なことが かけている きがします。
みんないっしょに 何かをする きかいが すくなくなり、おたがいを 理解できません。
けれども日本のホストファミリ-の ところでは、みんな忙しい生活ですが、まいばん 夕食のとき、ぜん いんそろって 食事をして、 その日のできごとを おたがいに 話します。
それについて、じょげんしたり、ひはんしたり、わらったりします。おどろきました。
どうしてかわかりませんが、私のうちでは、日曜日だけ、かぞく そろって しょくじ できます。
しごとは、たいせつです。せいかつのほとんどの時間をしごとにつかいます。時間は、どんどん すぎていきます。こういんやのごとしです。
このような せいかつの中で、人生について かんがえる時、さくらを思います。木いっぱいにさいた花が、すぐにちって、かぜに とばされて、なくなってしまいます。
でも美しいさくらの花のことは、おぼえています。
毎日のせいかつの中で、こころにのこる うつくしい花は、かぞくと友人との つながり かもしれません。
せいしょに、父と母をうやまえ。あなたのとなりびとを あなたじしんのように あいせよ。と 書かれています。
でも どのように かぞく ゆうじんとの かんけいを きづいていけばいいのだろうか と かんがえます。
私のはっきりしない、かってな考えを聞いてくださって、ありがとうございます。