5月19日,井出大使は,クロアチア議会外交委員会で日本・クロアチア経済関係について講演をしました。

平成28年5月25日
 クロアチア側からはダボリン・ムラカル外交委員長(HDZ:日・クロアチア友好議員連盟会長,元駐日大使,元行政大臣),ヤセン・メシッチ議員(HDZ),ボジョ・リュビッチ議員(HDZ,元BH運輸・通信大臣,元BH連邦保健相),ヨシュコ・クリソビッチ外交委員会副委員長(SDP:前外務・欧州問題省次官),トミスラフ・サウハ議員(SDP,前首相首席補佐官),ヨシプ・カタリニッチ議員(MOST),ダミル・マテリャン議員(SDP)が出席しました。

 井出大使からは,日本・クロアチア経済関係における各種課題について,包括的な説明を行いました。発言のポイントは以下の通りでした。発言原稿はこちら。
(1)プロミンC火力発電所建設プロジェクトは非常に重要である。現政権の速やかな決定を期待する。
(2)対日投資がなされている他東欧諸国は輸出も増やしている。貴国も日本からの投資誘致に尽力すべきである。
(3)貴国諸法令は非EU諸国民を種々差別しており,このことも日本とのビジネス関係発展を阻害している。一例はガイド資格取得を日本人には認めないこと。他方クロアチアの近隣のEU諸国はガイド資格取得を日本人に認めており,EU内の資格の相互承認により,当該日本人は貴国でガイド業務をできるという,おかしなことになる。
(4)ビジネス関係発展のためにも日本語教育を振興してほしい。教育省と議会がそのための予算を配分することを希望する。

 出席議員からは高い関心が示され,積極的かつ建設的な意見交換ができました。同委員会は幅広く異なる政党から構成されていますので,この機会は日本側の問題意識に対する議員側の理解を深め,日本関連ビジネスや文化交流を更に支援する上で有意義なものでした。