3月12日~16日、日本文化に関する連続講演会を開催しました。
この連続講演会は、ウェスティン・ホテル・ザグレブにおける日本週間の一環として開催しました。
●3月12日 日本語講座
プーラ大学日本語・文化研究コースのイレーナ・スルダノビッチ准教授による、初心者向けの日本語講座を行いました。日本語学習に関心のある学生や大人が参加し、挨拶やひらがな、カタカナの簡単な読み書きについて学びました。プーラ大学は昨年秋より充実した日本語・日本文化教育を行っています。
●3月12日 子供向け俳句に関する講演
クロアチア俳句協会のズリンカ・シムノビッチ氏によるプレゼンテーション、俳画の紹介の後、小学生による俳句の朗読をしました。シムノビッチ氏は聴覚、言語に障害のある人達のリハビリテーション・センターのSUVAGでも子供達に俳句を教えて、表現力の発達等子供達の教育で成果を挙げています。
●3月12日 折り紙ワークショップ
クロアチア折り紙協会会員3名が講師となって、折り紙ワークショップを行いました。多くの方が親子連れで参加し、たくさんの折り紙を講師と一緒に作りました。
●3月12日 日本のデザインに関する講演
日本に留学経験のあるアレクサンダル・コバチ氏、アン・コバチ氏による講演を行いました。アレクサンダル・コバチ氏は日本のデザインについて、アン・コバチ氏は日本建築について紹介しました。両氏はブコバルでデザイン・ショップ Kovačnicaを開業しており、今回の日本週間のプログラムのデザインも手がけました。
●3月13日 和食に関するプレゼンテーション
アントニオ・イェルコビッチ氏(デスティナティオ・トーキョー)が日本の食文化に関するプレゼンテーションを行いました。天野公邸料理人からは、うま味についての説明や、鰹、昆布を使っただしの取り方などを詳しく説明・実演しました。聴衆の皆さんには実際に様々なだしを味わってもらいました。
●3月13日 盆栽に関する講演
盆栽愛好家のアドリアン・ホルバット氏より、盆栽について、趣味としての一般的な話から、専門的な育て方までプレゼンテーションしました。
●3月14日 日本の建築に関する講演
建築専門誌Orisの協力で、同誌執行編集長、ザグレブ大学建築学科講師のマロイェ・ムルドゥリャシュ氏による日本の現代建築に関する講演を行いました。安藤忠雄氏や伊東豊雄氏の建築とその特徴について特に詳しく説明しました。
●3月15日 武道に関する講演
ザグレブ大学哲学部教授(比較文化)のレオ・ラフォルト氏による武道に関するプレゼンテーションを行いました。ラフォルト教授はJSPS(日本学術振興会)のプログラムで、日本で研究されました。また、同教授は南部道の師範でもあり、南部道を習っている子ども達によるデモンストレーションも行いました。 ラフォルト教授は、日本の武道をユネスコの無形文化遺産に登録すべきとの主張を述べました。
●3月16日 俳句に関する講演
元駐日大使で詩人のドラゴ・シュタンブック氏による俳句に関する講演を行いました。同氏はクロアチア語の俳句の本を多く出版しており、自作の俳句を読み上げました。講演には俳句愛好家を始め多くの方が来場し、メディアによる取材もありました。
以上9つの講演会には合計で約400名の参加者がありました。日本文化ファンのネットワークを強化することができました。