二国間関係

日本難民センター(日本政府・UNHCR共同プロジェクト)日本政府の支援-日本難民センター

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2012年4月

 

 日本政府はクロアチアの戦後復興に向けて,今まで数多くの支援を行っていますが,その中で一番大きな支援がペトリニャ市(ザグレブの南東約50キロ)近郊にある「日本難民センター」です。 

これは1990年代の民族紛争当時,日本政府が旧ユーゴスラビア紛争に対する政策の一つとして,クロアチアに流入した近隣諸国からの難民や国内避難民のた めに難民収容施設を建設することを決定し,UNHCRに700万米ドルを拠出して,80棟・160世帯分のプレハブ住宅等を建設・設置したプロジェクトで す。

 1994年1月に日本政府からの視察団が現地を訪問した当時は,一面湿地帯で水草に覆われ,治安とアクセス面からしても建設地として適切な場所ではあり ませんでしたが,日本の測量専門家が,敷地内に側溝を掘り水路を設けて近くを流れるクパ川に水を流せば土地は干上がると判断し,これが功を奏して1995 年5月に工事が着工されました。1995年8月には,近くの村で若者がセルビア人勢力兵士に拉致され,セルビア軍のロケット弾が着弾,また湿地帯のため蚊 に悩まされることになるなど,難関が待ち受けていました。しかし1995年10月には完成したプレハブ住宅に逐次難民が入居を開始し,11月には竣工・開 所式を迎えることとなり,開所当時は東スラボ二ア地方からの避難民とボスニアからの難民,計1,000人が入居しました。

 それ以来,現在までに約1万人の難民・避難民が利用しています。また近年においては,日本の学生がセンターを訪問してボランティア活動を行っており,日 本とクロアチアの文化交流の場所としても活用されているとともに,国際協力の現場を実際に訪れることで,難民・避難民が置かれている状況や避難生活に対す る理解を深め,難民問題を知る学習の場として活用されています。

 


難民センター内


プレハブ住宅室内